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神崎与五郎東下り by 扉座 [大好きお芝居・舞台♪]

久々に劇団公演出演、六角精児さん。
しょうとしては、その情報だけでも『見たい!』だったのですが、
今回の公演は、市川笑也さんという歌舞伎役者さんが出演とのこと。
神崎与五郎 東下りのストーリーなど、下調べ無しで
行ってきました。

100529_kohenji01.jpg
劇場 座 高円寺
座席 D列5番

結構ギリギリで劇場に着きました(^^;
上演台本が1500円で販売しており、その場所には、
横内謙介さんの姿が。
パンフは無かったようなので、そのまま席へ。

舞台上には居酒屋の店内のようなセット
上手には居酒屋 一力 と言う看板。
「あぁ、神崎与五郎 東下りをストレートにやるんじゃないんだな」
と、ぼんやり思いながら無料パンフを読んでいると、
暗転してお話が始まります。

常連客とおぼしき客が一人泣きながら飲んでいると、
もう一人入ってくる。
店主らしき女性がいて、ちょっと無愛想な感じだけども、
しっかり者の雰囲気。
常連客3人がカウンターにいると、そこに六角さん登場。
宇佐見というタクシー運転手だが、酒乱らしく前日も大暴れしたとか。
しかも、それを謝るようなそぶりも見えない。
その宇佐見は、居酒屋に来たのに、大酒飲みなのに酒を注文せず、
お茶を飲んでいる。
何でも人に会うんだとか。
そこに来たのが、高塚旭(市川笑也さん)と、花房亀吉(岡森諦さん)。
3人は元花房峰子一座の座員で、宇佐見は花房兎という芸名を持つ一番弟子だったとか。
『おやまルンバ』という舞台の最後のショーでやるのであろう曲が
突然の大ヒットで、今や時の人となった高塚旭は、
今はうらぶれたタクシー運転手となっている宇佐見を「にいさん」と呼び、
自分が売れた今、亡き座長の追悼公演として十八番だった
神崎与五郎 東下りを演じたい、それには丑五郎役として宇佐見が必要だという。
要するに、長い間芝居の世界から遠ざかっていた宇佐見を口説きに来た様子。
しかし、宇佐見はその昔一番弟子で芸もあったことから慢心したのか、
打つ呑む買うの悪行三昧だった模様。
借金や、駆け落ちで一座には多大な迷惑を掛けて居られなくなり、
今の状態になっているのだとか。
それでもと、何度も説得されると『実はもう一度舞台に立ちたいと思っていたのだ』
と、涙ながらに訴える宇佐見。
酒乱なこともあり、呑むと記憶をなくす程飲み続け、
あげくには暴れてしまうので、もう酒は金輪際呑まないと約束する。

稽古初日、主役の神崎与五郎は高塚旭が演じる。
そして、馬子の丑五郎が花房兎こと宇佐見。
お馴染みの内容なのでしょうけども、しょうはお初でした(^_^;
密命を受けて江戸に行く途中の与五郎に、難癖を付ける馬子の丑五郎。
そのやりとりの場面の稽古中。
一通りその下りをやる最中、
『5月土曜の昼下がり歌舞伎役者が高円寺でパントマイムって言うのも、
 一興だねぇ』とか、
黒子役の新人役者を
『ハイ、今日の自己紹介のコーナー!』と、いじり倒す六角さん。
道学先生での出演も何回か拝見しましたが、
やはり、劇団での公演はもの凄くリラックスしている様にお見受けしました。
稽古の休憩中、一座の古株こまめ姉さん(中原三千代さん)に呼び止められ、
話があるから、稽古後に時間をくれと言われる宇佐見。

稽古後、こまめ姉さんと宇佐見は一力へ。
宇佐見は温かいお茶、こまめ姉さんはビール。
おもむろに姉さんが口にしたのは、驚く内容だった。
今回の公演、旭を守る為に役を降りて欲しいという。
その昔、宇佐見が駆け落ちした相手はヤクザの女で、
そのヤクザが今は関西の興業を牛耳っている大物になっている。
一躍時の人となった旭の周りにはスキャンダルが毎日のように起きている。
そして、旅回りの一座にとってヤクザとの関係は、
あまり取りざたして欲しくないものだった。
そこに、昔ヤクザに恨みを買った座員が戻ってくると言う事は、
一座にとって、非常に危うい状況になると言う事だと、
それは社長の意向だと、こまめ姉さんは言うのである。
黙って聞いていた宇佐見だが、師匠が落ちぶれたとき、
本当なら自分が支えなければならない筈だった。
放蕩してそのツケが今回って来たんだから、
自分で払うと、スッキリとした顔でいう。
役を降りる理由は、こっちでナントでもするし、
この事は座長には絶対に言わないと約束し、
こまめ姉さんを帰す。

一力のママ、実は昔宇佐見のファンで、
留守番をしているその娘・由希子(高橋麻里さん)は、
宇佐見とそのママの子供なんだとか。
今は重病で入院中の母が、宇佐見の舞台復帰をとても喜んでいた。
だから、役を降りるなんて、、、と納得がいかない由希子。
しかし、絶対にこの事は他言無用だと宇佐見は由希子に釘を刺す。
今までが今までなので、此処で酔って暴れて警察沙汰になれば、
自分から降りると言わなくても、向こうで降ろす理由が出来るといい、
ガブガブと飲み出す宇佐見。
良い頃合いに、数日前に一力で喧嘩したチンピラがやってくる、
絡んでいこうとするが、常連客や亀吉に止められて喧嘩になっていかない。
と、そこにパトカーの音が聞こえてきて、常連の一人が
『この近くで痴漢騒ぎよ』と入ってきた。
そりゃ丁度良い!と、宇佐見はさらにもう一杯煽って警察が集まっている、
その場所へ向かっていき、暴れたらしい。

夜も更けてきた頃の一力。
旭が入ってきます。
こまめ姉さんと社長が話してるのを聞いたと、
由希子に言い、兄さんが警察沙汰を起こしたのは一座の為なんじゃないのかと。
シラを切り続ける由希子だが、旭には分かってしまう。
事情が事情なだけに、そして自分が座長という立場だからこそ、
今は耐えて、兄さんにも耐えてもらわねばならないと、
人の上に立つ者の苦渋の決断を下す。
由希子は、宇佐見に感謝なんかしないでくれという。
彼は今、一生懸命どうしようもないろくでなしを演じている最中だからと。
そして、人としてちゃんとした事をしているのだからと言うのである。

そこへ帰ってきた宇佐美と亀吉。
旭は文句を言い出す。
何故今回の公演に宇佐見を出そうとしたのか、
亀吉の発案なんだと。
しばし言い合いをして、それでも最後は宇佐見の後ろ姿を、
涙ながらに拝みながら旭は帰って行く。
その後、亀吉から何故宇佐見を出したいと言い出したのかを聞かされる宇佐見。
それは、由希子の母親からまだ宇佐見の中には舞台に対する未練が消えていないと、
彼をもう一度舞台に立たせたいという手紙をもらったからだと。

そこから、”神崎与五郎 東下り”の結びの辺りを二人で演じていきます。
このシーンが、もう圧巻。
感動のシーンで、目頭が熱くなるんですが、
一時もこのシーンを見逃したくないという思いで目を開け続けました。
講釈師役の岡森さん、丑五郎役の六角さん。
もの凄い長台詞を噛むことなく、詰まることなく話し続ける岡森さん。
いやぁ、良い物を見させて頂きました。
二人で演じてる途中で常連客が入ってきて、様子を伺いに来ます。

なんだか、2時間あっという間。
4年半ぶりの劇団公演への参加の六角さんも、
歌舞伎役者の市川笑也さんも、
岡森さんも、高橋麻里さんも素敵でしたねぇ。
ろくでなしだけど、人間として根源的な所は壊れていない、
実は熱い人間、そんな宇佐見を自然に演じていて、
もう、職人技!と思った六角さん。
何をやっていても「コレがこの人の素なのかな」と
思わせるって凄い。

市川笑也さんは踊ったり、着物姿での稽古中の演技は、
やはり素地がある人は違うと思いましたねぇ。
ただ、最初の登場シーンではどうもテンポが違う感じ(^_^;
盛り上がってきたクライマックスシーンでは泣かせてくれましたが。

今回一番目を引いたのは高橋麻里さん。
クールでぶっきらぼうな留守番役だったのに、
段々娘としての愛情のような物を出し始めた頃から、
仕草一つ一つにも愛情が宿ってるような感じ。
しかも、自分が直接絡まないシーンでも由希子役をしっかりと演じている、
それがまた脇で演っている風ではなく、本当に由希子になりきってる感じ。

脚本も凄いですよね。
緩急がしっかりしていて、歌舞伎と旅回り一座の演劇、小劇系の芝居を
しっかり纏めて一つにしている。
神崎与五郎の劇中劇も、本編の話にも通じる『我慢』がテーマですかね。
こんな人情劇、良いですねぇ。
日本人の琴線に触れるって感じで。

今回は笑也さんが出ているせいか、観客の年齢層がちょっと上な感じでした。
あぁ、見て良かった♪
ということで、新大久保へ移動する前に腹ごしらえで、
ラーメン頂きました。

100529_kohenji02.jpg
大喜庵のうめしおとり付け麺。

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